第10期 第10回講義


第10回講義は京都大学大学院付属天文台の河村聡人様にご講演いただきました.

河村様は現在,京都大学大学院の博士課程の学生ですが,学部・修士はアメリカで学位を取得されており,講義ではアメリカに滞在していた際の経験を中心にお話いただきました.大学での教育カリキュラムの違いや大学周辺の歴史的な史料の豊富さなど日本とは異なる教育環境の違いに皆興味をもたれておりました.日本とは大きく環境が異なっていますが,現地の学生については意外と日本と同じような生活をしている部分もあり世界のどこでも共通した感覚をもっているんだなと感じました.

講義の後半では,アメリカの大学での講義を元にしたワークショップと座談会を行いました.ワークショップではくじを引いたお題に対して「えー」や「あー」など合いの手を言わずに意見を述べるというものでした.普段は合いの手は自覚はしていないですが,突然意見を述べる場合,無意識的にでてしまい,参加者は考えながら発言する難しさを痛感しておりました.一緒に行った河田先生もなかなかに苦戦しておりました

座談会では,前半の講義について河村様を交えて感想を言い合いました.日本の学生が海外ですごすことの重要性やそのために何が必要なのかを意見交換しました.学生はその必要性を感じ,学生のうちに自分がどうするのがよいか考えをめぐらせておりました.

日本にいてはなかなか感じることのできない感覚と海外に飛び出すことの大切さを感じた講義でした.

 

文責・下村 優