第11期第7回講義


第6回講義では,福井県自然史博物館の出口翔大さんにご講演いただきました.

 

前半では,出口先生がなぜ学芸員として興味を持ったきっかけや,学芸員としての仕事とその現状についてお話を聞くことができました.出口先生は幼い頃より博物館のそばで過ごし,自然に溢れた環境で育ったためか,学生の頃より学芸員になることを意識しておられていました.出口先生の専門である鳥や自然について語る姿はとても生き生きとしており印象に残りました.また,学芸員になるための方法と業務ついてもご紹介いただきました.博物館がいかに苦境に追い込まれており,幼いころから博物館を訪れていた私としても悲しいと感じざるを得ませんでした.しかし,その中でも博物館を盛り上げたいと奮闘する出口先生は輝いているように見えました.

 

後半のディスカッションでは,博物館の今後について話し合いました.博物館が県の管轄に存在しお金を稼ぐにも難しい仕組みとなっており,地方の抱える問題が浮き彫りとなりました.地方が盛り上がるために塾生それぞれが意見を出し合いました.

これまでフォーカスされなかった地方の情勢に関して深く考えることができた会となりました.

 

文・下村