第9期講演者


科学者維新塾・中之島第9期にご講演いただく講演者の皆様です.
様々な分野から,著名な先生方をお招きします.

河田 聡(かわた さとし)

大阪大学名誉教授、理化学研究所名誉研究員。専門は応用物理(ナノフォトニクス)。 2003年ラマン顕微鏡メーカー、ナノフォトン(株)を創業。光(フォトン)とナノ構造の相互作用の研究である「ナノフォトニクス」の世界的パイオニア。ギネスブックに世界で最小のレーザー造形物が写真入りで掲載。紫綬褒章、文部科学大臣表彰、島津賞、市村学術賞等。 著書に「論文・プレゼンの科学」「科学計測のためのデータ処理入門」など。

広江 克彦(ひろえ かつひこ)

静岡大学大学院修了。PC向けゲーム会社を起業,その後会社員などの経歴を経て,現在は福井県にて農家を営む。修士号取得後に物理学の解説サイト『EMANの物理学』の運営を開始,以後17年に渡る。著書に『趣味で物理学』『趣味で量子力学』など。

石黒 浩(いしぐろ ひろし)

1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科教授(特別教授)。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究開発の世界的第一人者。著書に『アンドロイドは人間になれるか』『人はアンドロイドになるために』など。


西村 吉雄(にしむら よしお)

1971年、東京工業大学大学院博士課程修了。1967~68年に仏モンペリエ大学固体電子工学研究センター留学。マイクロ波半導体デバイスや半導体レーザーの研究に従事。日経マグロウヒル社(日経BP社)にて、『日経エレクトロニクス』編集長、発行人、調査・開発局長、編集委員などを歴任。その後、東京大学教授、東京工業大学監事、早稲田大学客員教授を歴任。現在はフリーランスの技術ジャーナリスト。著書に『電子立国は,なぜ凋落したか』『情報産業論』『FUKUSHIMAレポート』『電子情報通信と産業』など。

松村 真宏(まつむら なおひろ)

1975年大阪府生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了、博士(工学)。現在、大阪大学大学院経済学研究科教授。

工学系出身で経営学系に在籍している仕掛学系の研究者。

著書に『仕掛学: 人を動かすアイデアのつくり方』『人を動かす「仕掛け」: あなたはもうシカケにかかっている』など。

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落合 陽一(おちあい よういち)

 1987年生まれ,メディアアーティスト,筑波大学学長補佐・助教(デジタルネイチャー研究室主宰),VRC理事.筑波大学でメディア芸術を学び,東京大学で博士号を取得した(学際情報学府初の早期修了者).デジタルネイチャーを実証するための表現活動を行っている.論文はSIGGRAPHなどの難関論文誌や国際会議に採録され,作品はSIGGRAPH Art Galleryを始めとして世界中で展示されてきた.著作には『魔法の世紀』など.World Technology Award 2015を始めとして多数の受賞.これまでに世界中100以上のメディアに取り上げられ特集された.研究の社会実装のため,ジセカイ株式会社とピクシーダストテクノロジーズ株式会社を起業した.

杉本 八郎 (すぎもと はちろう)
同志社大学教授,グリーン・テック株式会社代表取締役社長.世界初のアルツハ
イマー型認知症治療薬「アリセプト」開発の第一人者.高校卒業後,エーザイ株
式会社に入社し新薬開発に携わる.高卒のため大卒の研究員の補助員という立場
を改めるべく,働きながら大学の夜間部で学位を取得.その後血圧降下剤,緑内
障の治療薬デタントールとアリセプトの2種類の新薬開発を手掛ける.新薬開発
の実績にも関わらず,人事部への異動を命じられ失望するも,仕事の傍ら論文を
書き博士号を取得,京都大学に寄付講座を開き研究する機会を勝ち取る.アルツ
ハイマー型認知症の根本治療を目指し,現在も第一線で研究を続ける.
1998年に英国ガリアン賞特別賞,2002年に恩賜発明賞を受賞.同年:日本薬学会技術賞受賞.化学・バイオつくば賞受賞。


武田 隆太(たけだ りゅうた)

1980年,東京生まれ東京育ち.国際基督教大学を卒業後に渡米.オハイオ州立大学にて『植物に寄生する病原体の分子構造についての研究』を行い,2011年に同大学にて博士号(Ph.D.)を取得.その後,研究者集団・株式会社リバネスに入社.「面白い人になる、面白い人に会う、 面白い人を育てる」をキーワードに,テクノロジーベンチャーの発掘、産学連携や人材育成プログラムに国内外で取り組んでいる.国を超えて、考え方やプロダクトがどう現地化していくかのプロセスが、この頃の興味。昨年生まれた息子を溺愛している。

二河 久子(にこう ひさこ) 

Hisako Niko is an editor at Springer for Physics, currently working at Springer’s Netherlands offices. She obtained her PhD from the University of Tokyo’s Department of Nuclear Engineering in 2008. After gathering experience at an industrial semiconductor company in Tokyo and later working as a postdoctoral fellow in France, she started her career at Springer in 2012.

八木 絵香(やぎ えこう)

1972年宮崎県生まれ。東北大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。現在、大阪大学COデザインセンター准教授。

安全に関する心理学の研究をベースに、民間企業・大学と立場を変えつつ、「科学技術と社会」の間をつなぐための実践研究を行っています。

最近では、地球温暖化問題や原子力問題、食品リスクやパンデミックの問題など、リスクにまつわるコミュニケーションや社会的合意形成に関する研究に軸足をおいています。

編・著書に『対話の場をデザインするー科学技術と社会のあいだをつなぐということー』『対話で創るこれからの「大学」』など。