12月講義には、株式会社リバネスの武田隆太先生にお越しいただきました。
前半の講演では,武田先生が歩んでこられたキャリアについて主に語っていただきました.学位留学の経験,研究者ではなくビジネスマンになった経緯,現在どのような活動をしているかお聞きしました.
学位留学については,なぜ海外で学位を取ったのか,大学はどのように選んだか,どんな研究をしていたか,など塾生からたくさんの質問が出ました.学位留学中には自らが主導権を取って共同研究も行っておられたそうで,どのようにしてコラボをスタートさせたのか,コラボをする際に気をつけることは何かという研究者に取ってpracticalな質問もありました.
ビジネスマンになった経緯のについては,各分野における博士号取得者の就職事情の議論をしながら,なぜ株式会社リバネスを選んだのかをお話いただきました.リバネスで行なっている実験教室やワークショップについての具体的な説明や,その裏にあるコンセプトについてお話をしていただきました.また,社会に新しい価値を実装するためにリバネスが実践しているQPMI (Question, Passion Mission, Innovation) サイクルとPDCAサイクルの比較をしながら議論をしました.
後半はグループワーク「研究はなぜするのか」に取り組みました.自分が今なぜその研究をしているのか,その研究にはどんな価値があるのかということをビジネスモデルキャンバスを改造したワークシートを用いて再考し,議論しました.参加者からは「これまでに考えたことがない視点で研究を捉えることができた」などの意見をいただくことができました.
文・大上能悟