日時: 2018年5月12日(土) 13:30~17:00
場所: 大阪大学中ノ島センター 講義室405
講義題目:博士をとって小説家となる
講演者:松尾佑一(小説家)
第2回講義は「博士となり小説家となる」と題して小説家の松尾佑一先生にご講演いただきました.
前半の講義では,松尾先生が小説家となられた経緯,小説家として活動するまでのステップや小説家と出版社との仕組みについてお話をいただきました.また,国立大学の講師としても務められている松尾先生ならではの苦労や良いところについて紹介され、普段知ることのできない小説家のお話に塾生は興味津々で聞き入っており,研究者と小説家を両立している姿に大きな刺激を受けました.
講義の後半は塾生が小説家と編集者にわかれて掌編小説を書き上げるグループワークを行いました.塾生は戸惑いつつも,編集者と相談しながら自分のアイデアを書き連ね1つの作品を書き上げていきました.最後には書いた小説を朗読し,参加者全員の投票によって大賞を決めました.90分という限られた時間のなかでも優れた作品を書き上げた塾生もいる一方で,満足するような作品を書き上げられず悔しがる塾生もおり,小説をつくることの楽しさと大変さを体験できる良い機会となりました.参加者からも「実際に書くきっかけを得ることができよかった」と意見をいただくことができました.
文・下村優